テント内ストーブ使用時の安全管理
テント内にストーブを置くにあたり気になるのは一酸化炭素中毒。
そもそも、一酸化炭素とはどんなものなのか?
一酸化炭素中毒とはどんな病気なのか?
調べてみました。
一酸化炭素(carbon monoxide)は、炭素の酸化物の一種であり、常温・常圧で無色・無臭・可燃性の気体です。化学式は CO と表され一酸化炭素中毒の原因物質とされています。
通常、炭素や、それを含む有機物が燃焼すると二酸化炭素が発生するが、酸素の供給が不充分な環境で燃焼(不完全燃焼)が起こると一酸化炭素が発生します。
気体の性質としては窒素に似ている為、空気と同様の動きをすると考えられます。
この一酸化炭素を体内に取り込んでしまうと頭痛、吐き気、眠気、錯乱などの症状が現れます。このような初期症状は風邪に良く似ている場合が多いため発見と対処に遅れるため重症化するケースが多くなります。
一酸化炭素は血液中で酸素を運搬するヘモグロビンへの親和性が酸素の約270倍と言われています。その為、体内で酸素に変わりヘモグロビンと結合してしまう為、体内では酸欠状態となります。通常の酸欠状態ではチアノーゼといい青紫色を呈するが、一酸化炭素中毒での酸欠状態ではむしろ赤く紅潮します。一酸化炭素濃度と人体への影響は以下にです。
100〜200ppm
運動時に軽い頭痛
200〜300ppm
5〜6時間で頭痛、耳鳴り、眼疾閃光
300〜600ppm
4〜5時間で激しい頭痛、悪心、嘔吐、紅潮、運動機能の失調
700〜1000ppm
3〜4時間で頻脈、呼吸数増加、やがて意識障害
1100〜1500ppm
1〜3時間でチェーンストークス呼吸、間代性痙攣を伴い昏睡、意識障害、失禁
1600〜3000ppm
1〜1.5時間で呼吸微弱、心機能低下、血圧低下、時に死亡
5000〜10000ppm
1〜2分で反射低下、呼吸障害、死亡
上記より低濃度では症状が出るまでの時間が長く症状自体もわかりにくく高濃度になると致死的状態への経過時間が短い。。。
これは非常にやばい、、、
という事で対策を立てることにしました。
一酸化炭素チェッカーを探してみました。
しかし、出てくるものはピンからキリまで。
まずは価格帯が安いものを購入してみました。
同じ形の物がたくさん出ています。
価格も1000〜2000円とまちまち、、、
ソッコー壊れました😇
電池を入れると起動しますが即停止…。
返品交換を進められましたが、もはや怪しいので返金してしっかりしたものを購入することにしました。
DODから販売されていますが在庫薄の為、値段が高騰しています。
値段は16500円と高い…。
ネットをウロウロ探していると!
以前、テレビで見たことあるショップ。
なかなか珍しい
『火とアウトドアの専門店』
こちらで取り扱いがありました。
一酸化炭素警報機 IL-S805-LCD | 火とアウトドアの専門 iLbf (イルビフ)
送料込みで6400円です。
購入した当日に発送され、翌日到着。
単4電池を入れてみると
しかし、000ppm
しばらくすると消灯…。
オペレートランプは40秒毎に点滅しています。
しかし、疑問が。。。
『本当にアラームは鳴るのか?』
疑問を解決する為に実験してみました。
ロウソクに火をつけ
クリアボックスの穴を埋めて被せます。
酸素を消費すると不完全燃焼が始まり🔥は小さくなって行きます
100ppm超えたところでロウソクの火は消えました。
警報濃度と時間:
50PPM 、 < 90 分 継続でアラーム
100PPM 、 < 40 分 継続でアラーム
300PPM 、 < 3 分 継続でアラーム
100ppmで維持しているのでしばらく置いておくと赤点滅にかわりアラームが鳴り続けました。
とりあえず、最低限の能力実験は出来たので次回実践投入です。