テント撥水加工 ランドロック編
我が家のランドロック2018年6月の購入です。
毎年、ヘビーに使っている方ではあります。
1日中、大雨に当たることもしばしばあります。
先日のキャンプでも1日中の大雨をくらいました。
3年も経つと少しづつ撥水コーティングがおちてきました。
今回はテントの撥水加工をしたのでその方法をレポートしていきます。
まずは、用語のまとめです。
そもそも、「防水加工」と「撥水加工」の違いです。
定義としては
〜防水〜
(水を通さないようにした加工)
塩化ビニルや合成ゴムなど、生地そのものを水を通さない素材で作ったり、生地の隙間にゴムや合成樹脂を塗り込んで、水を通さないようにする加工を指します。素材自体が加工されているものなので、撥水と違い、使っていくうちに防水効果が落ちてくるということはないようです。
水の浸透をほぼ完全に防ぎ、強い雨でも水を通しませんが、撥水加工とは違って布目の隙間がないため、空気や水蒸気も通さないので、通気性が悪く蒸れやすいという弱点があります。
ただ、防水加工の中には、水は通さずに空気だけ通すという、特殊な防水フィルムを使ったものもあります。合羽などに使われる、防水透湿素材と呼ばれるものの多くがこれにあたり、有名なところではゴアテックスがあります。
〜撥水〜
(水をはじく加工)
撥水加工とは、シリコンやフッ素などで生地の表面をコーティングし、水を玉状にしてコロコロとはじく加工を指します。生地をコーティングしても、布目の隙間は塞がれないので、空気や蒸気は通します。通気性が保たれるので、蒸れにくいというメリットがあります。
市販の撥水スプレーなどを使っても、同様の効果が得られますので、生地にあとから撥水効果を足すということも可能です。
ただ、素材そのものではなく、表面に加工を施しているだけなので、使用とともに段々とその効果は落ちてきます。
また、水の量が極端に多い場合や、逆に、霧雨のような小さい水滴の場合も、布目の隙間から中に浸透してしまうことがあります。
一般的にテントでは防水加工された上に撥水加工されているので防水効果は持続しますが撥水効果は経年的に減退していく事になります。
テントの防水加工では耐水圧と表記されていますがそもそも耐水圧とは?
耐水圧とは1cm四方の水が入る筒を立てて、筒の中に水を入れて何メートルの高さの水の水圧に耐えられるかという指標です。
よく、テントで見かける耐水圧2000mmでは筒の水が20cmまで防水できます。
一般的な雨で耐えれる耐水圧の目安は
300mm 小雨
2000mm 中雨
10000mm 大雨
20000mm 嵐
となります。
一般的なテントが1000mm〜2000mmなので防水加工だけでは浸水リスクが高いので撥水加工を合わせて浸水を防いでいます。
経年劣化した撥水加工の復活は…。
まず、大きく分けると、「自分でやるか」or「業者に頼むか」この選択肢です😅
業者だと以下のところが有名です。
テントクリーニング.com【キャンパー2万人が選んだサービス】
テントクリーニング.com
クリーニング代19360円 撥水加工9680円
ランドロックは大きいのでかなりの値段…。
と言うことで自分でやっちゃおう!
早速、撥水剤を調べます。
撥水剤は大きく分けて2種類。
シリコン系とフッ素系です。
シリコーン系は撥水効果は強いものの、透湿性能や通気性低下の可能性もあり一般的にはオープンタープなど密閉しないものには向きますが
インナーテント等通気性の必要なものには不向きと言われています。
シリコン系の代表は
一方、フッ素系はシリコーン系ほど撥水力と持続性はないものの透湿性や通気性に優れ、密閉式のテントに向いていると言われます。
フッ素系の代表は
我が家のランドロックは秋冬はお座敷スタイルで締め切るのでフッ素系にしました。
また、加工には二通り、塗るタイプとスプレータイプがあります。
代表的なスプレータイプです。
ランドロックは面積が大きくスプレータイプではコスパが悪いので今回は塗るタイプを選択しました。
ランドロックはでかいので4本用意しました。
刷毛は100均で用意しました。
1家6人総出でまずは天井から塗り塗り。
乾くのを待ってから設営して前後左右、スカートを塗り塗り。
3本と少々使い切りフライシートは完成。
グランシートも塗り塗りしときました。
乾いたので早速、水を垂らして実験。
見事に弾きます!
さらに、朝露にさらされた状態です。
撥水加工、完璧!
これでしばらくは長持ちするでしょう!